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青野さん(9期/基礎地盤コンサルタンツ)×根本教授 社会人の大学院ライフ

 <青野さんの回答>実際に学んで感じた「公民連携専攻の魅力」は何ですか?
 まさに官民連携の実践学ですね。まず院生の職種が非常に多彩です。自治体職員、独立行政法人、議員、建設業、不動産業、銀行、コンサルタント、NPO法人など、様々な職種の社会人大学院生が、同じ学び舎において横串の関係で、ともに学び、PPPの概念から手法を習得し、即実践できることです。経済学や財政学の基礎も学べますが、例えば、PPP手法による海外の地域支援プログラム研究を、実際に現地へ1週間赴き全員で研究します。職種が多彩ですので、アイデアも豊富です。また、既修了生もリサーチパートナーとなって、ともに研究や講義に加わります。異業種の人脈形成と云う意味も含め、ここでしか学べないものがたくさんあります。実務で大いに活かせる実感しております。
 <青野さんの回答>プロフィールを教えてください。
 私は、四国の愛媛県西条市出身で、小学校時代は6年間1クラスと云う田舎で大自然に囲まれて育ちました。西日本最高峰である石鎚山の麓です。少年時代はじっとしていることができない、ワンパク坊主でしたね。大学時代は広島で過ごし、父が地質調査の家業を営んでいた影響もあり、地元の建設コンサルタント会社へ入社。高知、松山勤務を経て、2000年27歳の時に今の会社へ転職しました。その後も松江、広島と中国地方で地域密着型の営業マンをしておりましたが、2010年に東京本社へ配属、海外案件と大型公共事業の営業を担当。現在はそれらに加えて、新規市場開発部署と連携した職務も担っております。 勤務する基礎地盤コンサルタンツという会社は、主に土木分野全般の調査や設計事業を行っている会社ですが、東日本大震災を転機に、社内で新規市場開拓を推進するメンバーに加わり、国内、海外においてグループ企業とともに、建設コンサルタントの枠を超えた全く経験のない地域経済開発にチャレンジしております。 再生可能エネルギー開発、地方創生、国土強靭化、国内、海外でのPPP案件開発。まさに今の政府施策でしょうか。
 <根本教授の回答>青野さんの入学のきっかけは、根本先生の「時間は自分でつくるもの」という一言だと伺いましたが?

 彼は会社の関係者からの勧めもあって、受験前に相談を受けたのですが、社会人のみなさんは、だれもが忙しい仕事の合間に通学できるのか?という心配があるようです。私は、本専攻ができて10年経つのですが、みなさん時間コントロールを自分自身でされている実感があるので、あえて厳しくお答えしたんです・・・。社会人院生は皆同じ状況にあり、平日は平均すると1、2日の履修です。土曜日だけの履修でも2年間で必要単位を修得することは可能です。また、出張等で出席できない事情も十分理解して運営しています。

 <青野さんの回答>入学前は相当忙しかったと思いますが、よく受験される決断をしましたね。

 ビジネスパートナーであり、グループ会社の同僚が、本専攻で学んだ修了生であり、フィリピンミンダナオ島での地域開発を本専攻研究より組成し、具現化させつつあります。その人より勧められた訳ですが、受験前は日々多忙の中、とても大学院など通える時間が作れないと思っておりました。

 しかし根本先生とご面談させていただく機会を得て、お話をよく伺ってみると、極端な話、土曜の昼間だけでも修了に必要な30単位を2年で修得することが可能であり、せっかく学ぶのであれば、工夫して時間を作り、平日は通学する曜日を絞り、会社から電車で25分の東京駅近くの大手町キャンパスへ、土曜は文京区の白山キャンパスと、通学の便利さが後押ししてくれました。

 もちろん、会社の支援、上司、同僚の協力もありましたし、家族の理解を得て受験しました。1年次で28単位を修得、2年次の今は、金曜日と土曜日だけです。しかしながら、修了単位をとるだけでなく、もっと学びたいという気持ちで、欲張って履修しております。その代わり日曜日は家族サービスに努めております。そういった意味では、会社の支援と家族の理解や協力に、深く感謝しております。 

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 <青野さんの回答>公民連携専攻での学びが仕事に活かされていると伺いましたがなぜですか?
 私の場合、4年前から東北地方で手がけている地熱開発プロジェクトがあります。ご当地エネルギーを核とした、地域再生事業を地方自治体とともに取り組んでおります。その行政側担当者が今年度より1期下の本専攻科に入学され、官民連携で知恵を絞り、PPP手法を用いた地域振興を実践しております。まさにビジネスと研究に垣根はありません。今後、広く地域に裨益するプロジェクト開発を推進し、具現化していきたいと思います。
 <根本教授の回答>公民連携専攻には3つのコースがあると伺いましたが?

 PPPは、単なるPFIや、指定管理者制度など、特定の法律に基づいた手法でなく、国や地方自治体はいかにあるべきか、そのために行政や議会は何をするべきか、市民の権利と義務は何か、民間にビジネスチャンスはあるのか、世界の発展に貢献できるかなどを総合的に考える広い概念であるべきと考えており、3つのコースを設けた次第です。

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 <根本教授の回答>公民連携専攻は理論と実務の架け橋とよくお話しされますがどういう意味ですか?
 理論と実務の両方が大切です。最終的には実務に応用できないと意味がないと考えており、実務的に必要とされる知識や手法を用いた院生参加型のビジネススクール的講義を中核にしています。一方、ともすれば実務の現場では忘れてしまいがちな理論を体系的に学ぶことで、今までに無い新たな発想が芽生える機会を提供します。
 <青野さんの回答>教員にはどんな方が?
 指導教授の先生方の経歴も多彩です。ほとんどの先生が、官庁または民間において最前線の実務経験者です。したがって、成功事例や見聞の指導のみならず、ご自身の失敗事例も含め、生きたプロジェクトのご経験が豊富ですので、言葉に重みがあります。私は、グローバルPPPの履修科目が多いですが、院生には、シティ・マネジメントコース、PPPビジネスコースの3つのコースより、自分の目的にあったコースと先生の選択が可能です。 
 <根本教授の回答>学生は社会人が多いかと思いますがどんな構成ですか?

 20代から60代まで幅広い年齢層です。職業は自治体・国の機関、議員、建設、不動産、コンサルタント、金融、メーカー、情報、広告代理店、NPO活動など幅広い分野の院生が集まっています。なかには、東洋大学の経済学部から直接入学した学生もいます。講義、ゼミ、プロジェクト、懇親会等を通じて、院生同士、修了生、講師・教授陣との懇親の場やネットワークも生まれます。個人で応募される方、企業や行政から派遣される方などさまざまです。また、公務員の方には、「パブリックコラボレーション制度」があります。この奨学金は、その他の奨学金との併用が可能です。

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 <根本教授の回答>公民連携専攻はMBAや公共政策大学院との違いはなにですか?また、PPPが行政やビジネスなぜ必要なのですか?
 国や地域を経営するという観点から見ると公民連携専攻もビジネススクールの-種です。ただし、単に一つの企業のビジネスが成り立てば良いとは考えていません。税金の使い道、規制や規制緩和、行政の投資の波及効果などの妥当性や具体的方法といった大きな命題を解明して、社会全体を豊かにしていく必要があります。経済学がもっとも得意とする領域です。
公共政策大学院は、行政学の観点から行われています。これに対して、公民連携専攻は、経済学に基礎をおいています。これは社会的な費用対効果や受益と負担を考えながら政策を決めていくことが求められているからです。この分析は経済学の使命といえます。
もちろん、経済学部出身でなくとも、多様な人材に挑戦していただきたいと考えております。実際、工学部、法学部、文学部卒の方が多いぐらいです。経済学系の科目は初歩から行いますので、基礎知識は不要です。
 <青野さんの回答>受験生に参考となるよう、在学中のある一週間のスケジュールを教えてください。
月曜日  月のうち、半分近くが出張ですが、出張でない月曜は朝から事務処理に追われます。出張がある週の場合は、月曜出発が一番多いです。フライト移動中や待ち時間を使い、講義の宿題レポート作成は常套手段(笑)。
火曜日  関係機関訪問と社内打合せ、顧客へのプレゼンテーション。シンガポール支社の技術スタッフと連絡をとりあい、国内での営業的フォローなどを相談。打合せの延長で、社内やビジネスパートナーとの飲み会は頻繁。
水曜日
 メール対応やプレゼン資料作成。水曜は会社がノー残業デーのため、早めに退社するも、どこかで誰かと飲み会。これも重要な仕事だと、妻に説明するもいつも呆れ顔。
木曜日
 同じ都内でも別の場所にある関東支社へ出社。一応兼務であるが、あまり顔を出せていない。週末の講義に向けたレポート作成や課題対応。ビジネスと大学院との垣根が低く、業務時間をある程度融通させて対応することもしばしば。
金曜日
 この日は、残業も会食も極力入れないと決め、外回りと内業を18時00分頃までに終わらせて、大手町キャンパスへ。講義後は、他の院生や先生とB1Fの居酒屋で閉店まで1.5時間限定の飲み会。楽しい会話が弾みます。
土曜日
 朝から白山キャンパスで講義。春セメスタでは3コマを履修。同期と講義の課題や論文テーマなど、楽しく話しながら、ランチ。東洋大の学食は価格とボリュームともに都内でも有名。講義後は既修了生も加わり白山で飲み会。
日曜日
 仕事・大学院ともに休み。平日と土曜日は自宅にいる時間が少ないため、家族へのフォローを全力で行う。子供の習い事への送迎や、家事、家族全員でショッピングへ出かけることが多い。夜は妻と晩酌。
 <青野さんの回答>入学を検討されている方へ一言お願いします
 社会人で大学院への入学をご検討されているみなさん、MBA(経営学修士)の選択肢が先に思い浮かぶかと思いますが、東洋大学には国内で唯一PPPを専科とする、“ここでしか学べない学問”があります。また、仕事が多忙な中、時間は自分で工夫すれば、平日の通学も十分可能です。共に学びませんか。
 <根本教授の回答>入学を検討されている方へ一言お願いします
 PPPは、理論的な裏づけと豊富な実践経験の両方が必要です。正確な理論を学び、それを現場で実践しようとする意志と実行力を持つ人を歓迎します。もちろん最初から備えている方はいません。教員や修了生が全面的に支えます。一緒に学びましょう。

  青野 史規 さん
公民連携専攻9期生(2016年3月修了、PPPビジネスコース)

基礎地盤コンサルタンツ株式会社
営業本部 新事業開発部長
海外案件、大型公共事業の営業を担当。
東日本大震災以降、地方自治体と連携し、再生可能エネルギーを核とした地域経済開発を国内、海外で取り組む。

掲載されている内容は2017年6月現在のものです。