2021年度開始にあたって |
2020年12月22日更新 |
2021年度も、昨年度同様、コロナ禍の終息が見込めない状態でのスタートとなりました。 公民連携専攻は、昨年春学期の全面オンライン講義に続き、秋学期には一部対面授業の実施を経て、この4月からは対面授業を本格化することになり、教室や機材の確保など院生が安心して学べるように万全の体制を整えました。まだまだ、リスクが縮小するどころか拡大していることは事実ですが、大学院教育における教員や院生同士のネットワークの構築など対面のメリットを無視して良いわけでもありません。リスクを最大限減らすとともに、得られるメリットも同時に追求する。PPPの基本的な概念の一つであるリスクコントロールそのものではないかと思います。 PPPには、「リスクは得意な者が取る」、「リスクに見合うリターンを得るようにする」というルールがあります。コロナ禍というはじめて顕在化したリスクに対して「得意な者」はまだ存在しないのかもしれません。しかし、そうした中でも、医療従事者はもちろん、行政、介護、インフラの関係者など大きなリスクを負担しながら現場で社会の機能を維持している人たちは少なくありません。一般の企業でも社内にそういう職種の方は必ずいるでしょう。我々がすべきことは、そうした人々をディスカレッジするのではなく、誇りをもって取り組めるよう支えていくべきことでしょう。PPPのルールはそうしたことを教えてくれていると思います。 |
公民連携専攻長
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